対照群および介入群のアウトカム生起例数を入力してDrawボタンをクリックすると下のようなピクトグラムPictgramを作成するウェブページを作りました。1000人単位の場合は、To per 1000をクリックしてください。100人単位の場合は、To per 100をクリックして戻ってください。
2群間の差分をリスクが低下する場合は、緑、リスクが上昇する場合は赤で色付けしています。
描画されたピクトグラムを右クリックして、ファイルとして保存したり、コピーしたりすることができます。


CPG is a document with recommendations based on assessing evidence from clilnical studies, benefits and harms, patients’ values and preferences, resource use, and cost, incorporating uncertainties of effect estimates and other parameters. The aim of CPG is to aid health care providers and patients, care givers to make a best decision.
対照群および介入群のアウトカム生起例数を入力してDrawボタンをクリックすると下のようなピクトグラムPictgramを作成するウェブページを作りました。1000人単位の場合は、To per 1000をクリックしてください。100人単位の場合は、To per 100をクリックして戻ってください。
2群間の差分をリスクが低下する場合は、緑、リスクが上昇する場合は赤で色付けしています。
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英国NICE (National Institute for Health and Care Excellence)は2021年6月にShared Decision Making協働意思決定に関するガイドラインを発表しています。
その中で、リスク、ベネフィット、結果のコミュニケーションに関する部分では以下の様に述べられています。
1.4 リスク、ベネフィット、結果(Consequences)のコミュニケーション
1.4.1 リスク、ベネフィット、および結果について、それぞれの人の人生とその人にとって何が重要か という観点から話し合う。リスクコミュニケーションには、質の高い患者意思決定支援ツールやピクトグラムなどの図解を用いることが有効であることを知っておく(推奨1.3.1~1.3.3参照)。
1.4.2 リスク、ベネフィット、結果についての情報は、できる限り個人に合わせて提供する。提供する情報が個人にどのように適用されるか、また、それにどの程度の不確実性が伴うかを明確にする。不確実性への対応の詳細については、General Medical Council’s guidance on decision making and consentを参照。
1.4.3 組織は、リスク、ベネフィット、結果に関する情報を人々に提示するスタッフが、その情報を十分に理解し、どのように適用し、明確に説明するかを確認する必要がある(推奨1.1.12および1.1.13参照)。
1.4.4 その人に特有のリスク、ベネフィット、結果に関する情報が得られない場合は、本ガイドラインに概説されている協働意思決定の原則を引き続き使用する。
数値情報について話し合う
1.4.5 肯定的な情報と否定的な情報(推奨1.4.11参照)を同時に見ることができるように、例えば、率の値とピクトグラムあるいはアイコン配列を合わせて提示するなど、数字と絵を組み合わせて使用することを考える。
1.4.6 利用可能であれば、リスクを説明するために数値データを使用する。「リスク」、「まれ」、「めずらしい」、「一般的」などの用語は、人によって解釈が異なることに注意する。
1.4.7 相対リスクではなく絶対リスクを用いる。例えば、ある事象のリスクが 2 倍になるのではなく、1,000 人に 1 人から 1,000 人に 2 人に増加するというように。
1.4.8 パーセンテージ(10%)ではなく、頻度数(例えば、100人に10人)を使用する。
1.4.9 データを使用する際には一貫性を持たせる。例えば、リスクを比較する際には、14分の1と5分の1ではなく、あるリスクには100人に7人、別のリスクには100人に20人というように、同じ分母を使用する。
1.4.10 適切な場合は、定義された期間(月または年)にわたるリスクを提示する。例えば、100人が1年間治療を受けた場合、10人が特定の副作用を経験するとする。
1.4.11 ポジティブなフレーミングとネガティブなフレーミングを両方用いる。例えば、100人のうち97人は治療が成功し、100人のうち3人は治療が失敗するとします。
NICEのShared Decision Makingに関するウェブページでは、医療提供者、医療利用者向けの情報や、Patient decision aids (PDA)などに関する情報もあります。
アメリカのAHRQのSHAREアプローチについてはすでに紹介しましたが、比べてみてください。(SHAREアプローチツール4、ツール5)。
YouTubeのIZ statというチャンネルで、「Rの使い方」、「診療ガイドライン作成方法解説」という動画再生リストを公開しています。
「診療ガイドライン作成方法解説」は以下の動画を含んでいます。
「診療ガイドライン作成プロセス全般の概要のエッセンス」(3分40秒)
「診療ガイドライン作成におけるスコープ作成プロセスのエッセンス」(6分10秒)
「診療ガイドライン作成におけるシステマティックレビュープロセスのエッセンス」(7分10秒)
「診療ガイドライン作成における推奨作成プロセスのエッセンス」(4分45秒)
「システマティックレビューのためのAnalyltic framework分析的枠組み」(20分)
「Googleスプレッドシートを使ってPubMedからダウンロードした文献を管理する」(6分)
*ナレーションはVOICEROID+東北きりたんEXを用いています。聞きやすい声です。
システマティックレビューの際にクリニカルクエスチョンあるいはリサーチクエスチョンを設定します。PICO、PECO、PICOTSなどの形式に当てはめて、クリニカルクエスチョンが作成されます。Population, Intervention, Exposure, Comparator, Outcome, Timing, Settingの頭文字を組み合わせた語句です。これらの要素がきちんと定義されないと、システマティックレビューを行うのが難しくなります。
一方で、クリニカルクエスチョンそのものが科学的に妥当かについても検討する必要があります。その際に、Analyltic framework分析的枠組みを作成し、それを基盤に議論することが有用とされています。分析的枠組みは、「アウトカムと関連付けながら、臨床的概念、エビデンスおよび対象集団をリンクし、定義づけるエビデンスモデルのひとつ」とされています。
この分析的枠組みについての解説を作成しました。こちらは約20分の動画です。
同じ内容ですが、HTMLのページはこちらです。システマティックレビューのためのAnalyltic framework
クリニカルクエスチョンの臨床的な文脈における位置づけを明確にし、介入の効果の科学的に妥当な分析を行うことが分析的枠組みの目的と考えられます。
文献:Harris RP, Helfand M, Woolf SH, Lohr KN, Mulrow CD, Teutsch SM, Atkins D: Current methods of the US Preventive Services Task Force: a review of the process. Am J Prev Med 2001;20:21-35. PMID: 11306229